第5章 見えない敵・・・。
カメヤマが謎のメダロット達に襲撃されたその翌日。
イッキ達はメダロット研究所にいた。そこにはコクエン以外の四天王の姿もあった。
昨日イッキ達をヘリで迎えに来た人たちも一緒に・・・。
「あの〜博士?この人達は何者なんですか?」
と、アリカに聞かれ博士は、
「MHSの人じゃ。MEDAROT・HOUND・SERVICE。通称メダロット狩り部隊
と呼ばれる不正規特殊部隊じゃ。」
「で、その不正規特殊部隊の人間が何故ここに?」
ミズチの問いに博士は、
「この部隊はメダロット社が創立した部隊で、
主にメダロット関連の研究所で起きた実験機による事故の処理、データ収集、及びその実験機の回収。
また、メダロットを使用したテロ行為の鎮圧などを任務としている。
今回は、君達の安全の確保する為じゃ。」
「それで、何でパパがそんな部隊に?」
イッキは悲しみに満ちた声で博士に聞く。が、答えたのは博士ではなかった・・・。
「それは隊長の指揮能力が高かったからだ・・・。」
そう答えたのは短髪で金色の髪をした男の人だった。その男はタバコ火をつけながら続けた・・・。
「隊長だけじゃない、この部隊にいる人間は全員そういった戦闘能力を買われてこの部隊に入ったんだ・・・。」
「どうしたの?キール?落ち込むなんてらしくないじゃない?」
そう言ってきたのは青い髪に青い瞳をした女
「何だ〜?心配してくれるのか?レイ?」
「違うわよ!アンタみたいな無神経なヤツが落ち込んでるからよ!」
「何だと!オレが落ち込んじゃいけないってのか!それに無神経だと!」
この口喧嘩に長身で黒髪の男の人が止めに入った。
「おいおい、喧嘩はやめないか。どうしてお前達はそう仲が良いようで悪いんだ?」
「真一郎のオッサン・・・。」
「副隊長、すみません・・・。」
「おい!キール!オッサンはやめろ!」
この光景を見ていたアリカは尋ねる・・・。
「あの〜博士、あの人たちの紹介は?」
「おお、そうじゃった!じゃあ先ずキールから。」
「オレはキール・シュナイダー。この部隊に入るまで傭兵をやってた。」
「私は、レイ・ミュラー。気軽にレイとよんでんね。以前はCIAで勤務してたわ。」
それを聞いたイッキが博士に聞く
「博士、CIAって何ですか?」
その言葉を聞き、イッキ以外の全員が唖然とする。
「ア、アンタそんなことも知らないの?」
と、アリカに聞かれイッキは・・・。
「うん、知らないけど。」
それを聞きイッキ以外は余計呆れる。
「じゃあ、説明してあげる。CIAというのはアメリカの諜報機関の事よ。」
「へぇ〜そうだったんですか。」
「次、真一郎君。」
「あ、はい。私は徳田真一郎。この部隊の副隊長であり、ジョウゾウの友人でもある。」
「え、パパの友人?」
父の事を聞き、イッキは尋ねる・・・。
「ああ、同じセレクト隊の同期だからな。」
「へぇ〜、そうなんですか。」
「そしてMHSの隊長がジョウゾウ君なんじゃ。」
「それで博士、メダロット社への警備はどうなりました?」
唐突に、レイが博士に尋ねる・・・。
「それなら、セレクト隊を4部隊ほど警備に回してある。念のため、君らにも頼む。
それと、イッキ君たちも来てくれないかの?」
「いいですけど。僕たちが行っても足手まといじゃないんですか?」
「いや、いいんじゃ。もしもの時は君がいないと困るからの。明日メダロット社に来てくれ。」
「分かりました。」
この後イッキ達はそれぞれ帰っていった。
イッキが家に帰る途中。二人の人に会った・・・。
一人はイッキの知っている人物だった
「ライさん!」
「やあ、お久しぶり。」
「あの、隣の人は?」
「ああ、僕の友人さ。」
その人は、顔が見えないように帽子を被っていた。
そして無言でその場に立っていた
「イッキ君、君に一つ言いたいことがあるんだ。」
「何ですか?」
「明日、メダロット社に行かないほうが良い。」
「え、どうしてですか?」
「明日になれば分かるさ。さて、僕たちはこれで・・・。」
そういい残し、何処かへ行ってしまった。
この後イッキは家に着いたが、ライの言っていた事が気になっていた。
その頃ライ達は、
「まったく若い頃の君にそっくりだな。」
とライに聞かれ帽子の人は
「フッ、そうだな。」
「いよいよ明日だな・・・。」
「ああ・・・。だが、本当にいいのか?」
「ああ、これが運命なんだろう。仕方がないさ。」
「そうか、だが無理はするなよ。」
「ああ、分かってる。」
この二人の会話を聞いている者はいなかった・・・。
第6章へ・・・。