第2章 過去の人・・・。





怪盗レトルトが研究所に向かったその翌日。


「はぁ〜〜〜〜。」
天領イッキは深いため息をついていた・・・。
理由は簡単。最近、起きているメダロットの事件を調べる為にと称してアリカが
イッキをあっちこっちに引っ張りまわしている為である。
そのせいか、イッキの顔色はあまりよくない・・・。
(メダロットの事件のことはヒカルさんたちに聞けばいいのに)
と、心の中でイッキが思っていると隣にいたアリカが一言言う。
「アンタね〜もう少し頑張ってよ。まだ調べ始めてから1週間じゃない・・・。」
「でもさぁ〜少しは休ませてくれよ〜。」
と、イッキが泣きすがるように頼んだ為か
「分かったわ。だけど、手伝って欲しいときになったら手伝ってくれる?」
「え、いいの?」
「その代わり・・・。」
「分かってるよ。」
「じゃあ、明日調べたいことがあるからメダロット博士のところに来て。」
そう言われイッキは頷き、そのままアリカは何処かへ行ってしまった・・・。
「さて、帰るかイッキ。」
隣に居たメタビーに言われイッキたちは家へ歩を進めた・・・。





それからしばらくしてイッキたちはある人物に会った。
「君が天領イッキ君かい?」
そう聞いてきた人は、髪型はイッキに似ていて(チョンマゲはないが・・・。)
銀色の髪にスーツを着て、サングラスを掛けていた。
「そう言うお前は誰なんだ?人にたずねる前に自分の名を名乗らないのか?」
ロクショウにそう言われ、その人物は・・・。
「確かにそうだね。私の名前はライ。友人から君たちにこの手紙を渡してくれと頼まれてね。
受け取ってくれるかい?」
「いいですけど・・・。誰ですか、その友人って?」
「君たちのよく知ってる人だよ。それじゃあこの手紙を。」
そう言われイッキは手紙らしきものを受け取った。
「それじゃあ、私はこれで・・・。」
「あ、待ってください!あなたは一体何者なんですか?」
「そうそう、名前しか聞いてないし。なあ、教えてくれよ!」
と、イッキとメタビーに聞かれ、笑いながらライは答えた・・・。
「アハハハ!君達はおもしろいね!これなら『アイツ』が見込んでいたことはあるな〜。
私は、過去の人だよ。今という時の流れから外れた人間さ・・・。
昔、自分が犯した罪を償うまでは今という時の流れには戻れないんだ・・・。」
イッキたちは、ライが何を言いたいのかよく飲み込めないでいたが、イッキは『アイツ』という言葉が気になったが
質問しないでいた。
「それじゃあ、私は帰るとするよ。」
「あ、待ってください!」
イッキは咄嗟にそう言ったがすでにライの姿はなかった・・・。
(ライさんは一体何者なんだ?)
そうイッキが考えていると、
「で、どうするんだ?イッキ?」
メタビーに話しかけられ、はっとするイッキ。
「ん、何が?」
「メタビーが言いたいのはその手紙のことじゃないか?」
そうロクショウに言われ、イッキは手紙のことを思い出す。
「ああ、ライさんから貰ったあれ?一応、誰からか分からないからな〜。
メダロット博士に相談しておきたいから、明日メダロット博士のところで読むよ。」
そうこうしている内に家に着いたイッキたち。



この手紙をもっと早く読んでおけばよかったと後悔する事も知らずに・・・。



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